こんなに短い作品でも、高度な本格推理小説が可能なのだ――老骨・榎戸誠の蔵出し書評選(その410)・・・【あなたの人生が最高に輝く時(497)】
【読書の森 2025年3月28日号】
あなたの人生が最高に輝く時(498)
●『世界ミステリ全集(18)――37の短篇(傑作短篇集)』(石川喬司編、早川書房)
『米澤屋書店』(米澤穂信著、文藝春秋)で、高く評価されている『九マイルは遠すぎる』(ハリイ・ケメルマン著、永井淳訳)が読みたくて、本作品が収録されている『世界ミステリ全集(18)――37の短篇(傑作短篇集)』(石川喬司編、早川書房)を手にした。
安楽椅子探偵ニッキイ・ウェルトの論理的な推論が冴え渡る。
こんなに短い作品でも、高度な本格推理小説が可能なのだ。