簫條三間屋 終日無人観 獨坐間窓下 唯聞落葉頻・・・【ことばのオアシス(52)】
【薬事日報 2010年12月8日号】
ことばのオアシス(52)
簫條三間屋
終日無人観
獨坐間窓下
唯聞落葉頻
――良寛
草庵に住み、多くの味わい深い書、漢詩、和歌を残した禅僧・良寛の漢詩。三坪ばかりの住まいは誠にもの寂しく、終日、辺りに人影もない。静かな窓の下に独り端座して、ただ頻りに落葉する音を聞いている。正に私の憧れの境地である。
知人への手紙に記した「死ぬ時節には死ぬがよく候」に、良寛の人生観が窺える。
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