一日読まざれば一日衰える・・・【ことばのオアシス(74)】
【薬事日報 2011年8月12日号】
ことばのオアシス(74)
一日読まざれば一日衰える
――森 信三
戦前、天王寺師範学校(現・大阪教育大学)の講師であった森 信三の講義録『修身教授録』(致知出版社)の中の言葉。「読書はわれわれ人間にとっては心の養分ですから、一日読書を廃したら、それだけ真の自己はへたばるものと思わねばなりません。これは諸君らが、今日自分は心の食物として、果たして何をとったかと反省してみれば、だれだってすぐに分かることです。そこで諸君は、差し当たってまず『一日読まざれば一日衰える』と覚悟されるがよいでしょう」。厳しいが、真剣に学生に向き合う先生の姿が目に浮かんでくる。
敬愛する読書家Tにこの本の存在を教えられたのだが、同書中の「志と野望はちがう」、「人生二度なし」という言葉も、強く印象に残る。
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