人間には省略するという凄い能力がある・・・【ことばのオアシス(42)】
【薬事日報 2010年8月16日号】
ことばのオアシス(42)
人間には省略するという凄い能力がある
――羽生善治
テレビ番組「爆笑問題のニッポンの教養」に登場した棋士・羽生善治が、「将棋は、人間とコンピュータではどちらが強い?」と問われ、答えた言葉。「人間の思考とコンピュータの思考は全然違う。人間の思考は、強くなればなるほどたくさんのことを考えなくなる。余計なことは全部排除して考えないようになる。一方、コンピュータが強くなっていくプロセスは、どんどん計算量を増やしていくというやり方」だというのだ。
「決断するときは、たとえ危険であっても、分かり易い、簡単な方法を選ぶ」、「直感の7割は正しい」、「事前研究が3~4割を占める」、「情報は『選ぶ』より『いかに捨てるか』が重要」、「才能とは、継続できる情熱である」(『決断力』角川oneテーマ21)など、羽生の言葉はいずれも実践的である。
戻る | 「ことばのオアシス」一覧 | トップページ