人生は死に向かう不平等な日めくりカレンダーだと知る・・・【ことばのオアシス(86)】
【薬事日報 2012年2月8日号】
ことばのオアシス(86)
人生は死に向かう不平等な日めくりカレンダーだと知る
――森村誠一
作家・森村誠一の『老いる覚悟』(KKベストセラーズ・ベスト新書)の一節。「人生とは、生まれた瞬間から死へ向かって歩きはじめる道程であり、その道程を表す日めくりカレンダーのようなものである。日めくりの残り枚数(寿命)は個人差があり、不平等である。残り枚数がはっきりわかってしまっては、まさに死刑執行を待つ身になってしまう。残り枚数がわからないところが人生の妙味である」。全く同感である。
森村の推理小説には佳作が多いが、エッセイもなかなか味わいがある。これからの老後をどう生き抜くのか。覚悟を持って真剣に生きていけというのだ。
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