細川護熙の政治姿勢を知るのに恰好の一冊・・・【山椒読書論(383)】
【amazon 『鄙の論理』 カスタマーレビュー 2014年1月10日】
山椒読書論(383)
細川護熙(もりひろ)の政治姿勢を知ろうとするとき、『鄙(ひな)の論理』(細川護熙・岩國哲人著、光文社。出版元品切れだが、amazonなどで入手可能)は見逃せない一冊である。
熊本県知事を務め終えた細川と、現役の出雲市長であった岩國哲人(てつんど)が、地方の活性化をテーマに、それぞれの持論を歯に衣着せずに展開しているからである。
細川が、「地方から反乱を起こそう」と呼びかければ、岩國が、「すべては地方から変わる」と応じるという具合である。
細川が、「一流企業より県庁が面白い」と胸を張るだけのことはあり、著者二人の情熱と実行力がひしひしと伝わってくる気迫の書である。これほどの本が地方自治体の職員専用というのでは、何とももったいない。広く読まれるべき書である。