榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

高山植物と友達になれるハンディ図鑑・・・【山椒読書論(473)】

【amazon 『高山に咲く花』 カスタマーレビュー 2014年8月9日】 山椒読書論(473)

NHK・BSのテレビ番組「日本百名山」が好きで、毎週、録画して見ているが、いずれの山旅も魅力的で臨場感があるので、自分も山登りに同行しているような気分に浸れる。また、案内役として登場するどの山岳ガイドからも誠実さが伝わってきて、好感が持てる。そして、ガイドが途中で出会う高山植物の名前と特性に精通していることに驚かされる。

ガイドのレヴェルに到達するのは無理としても、『高山に咲く花(増補改訂新版』(清水建美編・解説、木原浩写真、山と溪谷社・山溪ハンディ図鑑)は大変勉強になる。

日本に自生する約750種の高山植物の美しく鮮明な生態写真、花や実などのクロースアップ写真(写真は全てカラー)と、簡にして要を得た解説が掲載されている。

本書のおかげで、「日本百名山」でお馴染みのニッコウキスゲ(ゼンテイカ)、コマクサ、タカネスミレ、チングルマ、ダケカンバなどの他に、オゼコウホネ、クロユリ、キソチドリ、モウセンゴケ、ミヤマミミナグサ、イソツツジといった個性的な花たちと友達になることができた。

それにしても、最近の図鑑は至れり尽くせりだなあ。