アカペラの魅力を教えてくれたXUXUのCD・・・【山椒読書論(490)】
【amazon CD『XUXU――world』 カスタマーレビュー 2014年9月27日】
山椒読書論(490)
名の知れた歌手でも、楽器の伴奏がないと、その歌声が輝きを失ってしまうことがある。ところが、女性4人によるアカペラ・ユニット、XUXU(しゅしゅ)の合唱は、聴く者を異次元の世界に誘い込み、この世の憂さを忘れさせてくれる。
最近は、ジャズからクラシックまで領域を広げているが、私がとりわけ気に入っているのは、CD『XUXU――world』(3361*BLACK,Ltd.)だ。「愛するデューク」「踊る大捜査線」「銀座カンカン娘」「マイ・ホーム・タウン」など、ポップスのカヴァーという形をとりながら、劇中曲のメドレーを繰り広げたり、沖縄風のアレンジを施すなど、さまざまな工夫が凝らされている。
XUXUの爽やかな歌声に接して、アカペラの魅力に初めて気づいた私なのである。