榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

チョウ好きには堪らないバタフライガーデンの写真集・・・【山椒読書論(757)】

【読書クラブ 本好きですか? 2022年11月14日号】 山椒読書論(757)

蝶が来る庭――バタフライガーデンのすすめ』(海野和男著、草思社)は、長野県小諸市の自宅の庭にバタフライガーデンを作り上げたチョウ大好き人間・海野和男の写真集です。

春、初夏、夏、秋、冬のバタフライガーデンにやって来るチョウの種は、驚くほど多彩です。訪れたチョウと花の写真を見ていくだけで、うっとりしてしまいます。さらに、簡にして要を得た説明が付されているので、チョウ好きには堪りません。

海野のように理想的なバタフライガーデンを作ることは、とても無理だが、「園芸種でもチョウの好む花はたくさんあります。なかには野生の花よりもチョウを呼ぶ花もあります。たとえば一年草なら、道ばたの花壇にも植えられているヒャクニチソウやマリーゴールド、ブルーサルビアにはチョウがよく来ます」という言葉に励まされ、我が家の庭に、第1弾としてヒャクニチソウ(ジニア)を植えようと思い立ちました。もっとも、全面的に庭を管理している庭師(女房)の許可を得なければなりませんが(笑)。第2弾として、最もよくチョウを呼ぶ植物の一つであるアザミ(ノアザミ、ノハラアザミ)も植えたいなあ。