金があれば幸せなのか、金がないと幸せになれないのか・・・【情熱的読書人間のないしょ話(138)】
【amazon DVD『ブルージャスミン』 カスタマーレビュー 2015年8月9日】
情熱的読書人間のないしょ話(138)
今朝、庭で水撒きをしていた女房が戻ってくるなり、「今朝は、アサガオが7輪も咲いているのよ」と嬉しげです。我が家の矮性のアサガオの葉は穴ぼこだらけです。ショウリョウバッタやオンブバッタのせいでしょう。農薬を使わないと、昆虫やダンゴムシ、クモなどが自由に生活することができるのです。
閑話休題、映画『ブルージャスミン』(DVD『ブルージャスミン』<ウディ・アレン監督、ケイト・ブランシェット、サリー・ホーキンス、アレック・ボールドウィン出演、KADOKAWA>)は、ニューヨークのセレブリティとして華やかな生活を送っていたジャスミンが夫も義理の息子も財産も失って、サンフランシスコのアパートで質素に暮らす義理の妹・ジンジャーのもとに身を寄せるところから物語が始まります。何とか現在の境遇から脱出しようともがけばもがくほど、彼女の自尊心と虚栄心が邪魔をして、なかなかうまくいきません。そんな時、セレブリティに戻れそうなチャンスが巡ってくるのですが・・・。ジャスミンの精神はバランスを失っていきます。
見終わって、「金があるって、そんなに意味のあることなのかなあ」と女房に問いかけたところ、首を横に振りながら、「だって、彼女は幸せになっていないもの」との答えが返ってきました。幸せとは何か、金がないと幸せになれないのか――といったことを考えさせられた映画でした。