榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

不倫が発覚し故郷に戻った40歳の女と見合い相手の48歳の漁師の物語・・・【情熱的読書人間のないしょ話(335)】

【amazon 『黄昏流星群(9)』 カスタマーレビュー 2016年3月29日】 情熱的読書人間のないしょ話(335)

我が家の庭の片隅で、女房がかわいがっているスミレが小さな淡い紫色の花を咲かせています。散策中、2カ所で、我が家のと同じ色のスミレと、少し桃色がかった紫色のスミレを見つけました。淡い紫色のハナニラの花と黄色いヒメリュウキンカの花が仲良く咲いています。ツクシ(スギナの胞子茎)も見つかりました。因みに、本日の歩数は10,325でした。

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閑話休題、コミックス『黄昏流星群(9)――貴男と星と潮騒と』(弘兼憲史著、小学館)に収められている「貴男と星と潮騒と」のヒロイン・安藤ひとみは、40歳の経済アナリストです。

出演しているテレビ番組の担当プロデューサーと8年に亘り不倫関係にありますが、故郷に帰った時に、兄たちから見合いを勧められます。相手は48歳の地元の漁師・徳元ですが、そのがさつなところがひとみには気に入りません。

不倫相手とのスキャンダルがマスコミで騒がれ、その上、妊娠していることを知り、帰郷したひとみを待っていたのは、人々の冷たい視線です。

そんなある日、徳元から自宅の裏山の斜面に作った星見台に誘われます。「えー、何? あれ・・・」、「あそこに寝転がって星を見るんじゃ。ワシは子供の頃から、苦しいことや嫌なことがあったら星をながめとった・・・。ただこの年齢になると、夜星を仰ぐと首と腰が痛うてなあ」、「プ。それであんなベッドみたいなもの作ったの?」。「わー、いいながめ!」、「こうやって広大な宇宙をジーッと見つめていると、人間なんて本当にちっぽけな存在だということがようわかる。そう思えば、小さな地球の小さな日本の小さな都市で起きた、小さないざこざなぞ何ぼのもんじゃということになる。あんたも、こうやって寝転がって空を見てみい・・・。そろそろ星も見える時刻じゃ」、「あ、本当だ」、「よく光って見えるのが金星と水星だ。もう1時間もすればすっかり暗くなって、満天の星空が広がる・・・」。

この後の二人の関係はいかに。