榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

昭和の雰囲気漂う純喫茶の探訪記・・・【情熱的読書人間のないしょ話(399)】

【amazon 『純喫茶コレクション』 カスタマーレビュー 2016年5月29日】 情熱的読書人間のないしょ話(399)

午前中は野鳥観察会、午後は東京・杉並の浜田山を巡る散歩会に参加しました。散歩会では、緑溢れる浜田山地区の初夏を満喫することができました。塚山公園では縄文時代中期の生活が復元されています。その史料となる竪穴住居跡も保存されています。下高井戸八幡神社は、私の好きな武将・太田道灌の創建と伝えられています。庚申塔には元禄8年の銘が刻まれています。柏の宮公園の日本庭園の池は大きくはありませんが、風情があります。白い雄花をびっしりと付けたクリの大木が独特の香りを放っています。カシワバアジサイは白い花(正しくは萼)を重たげに咲かせています。因みに、本日の歩数は27,207でした。

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閑話休題、『純喫茶コレクション』(難波里奈著、パルコ)は、写真と文章による、昭和の雰囲気漂う純喫茶の探訪記です。

「十数年ほど前からすっかり虜になってしまい、日課のようにゆるりと続けていた純喫茶散策の記録を、このたび一冊にまとめる機会をいただくことが出来て、本当に幸せです」。

「純喫茶へ出かけようと考えるとき、それだけでわくわくして、嬉しい気持ちになり、自分の中では何よりも充実した時間です。そして、実際に出かけてみると、寛ぎと癒やしばかりか、目にしたものから新しい発見をいただき、元気になって戻ってくるのが常です」。

著者お気に入りの素敵な純喫茶がたくさん紹介されていますが、とりわけ「荻窪 邪宗門」が印象に残りました。「荻窪駅から少し歩いた、ひっそりとした商店街の中にとっておきの喫茶店があります。センスが光る入り口、こぢんまりとした1階、急な階段、そして2階の少し埃っぽいインテリアがたまらなくよいのです。お気に入りは、商店街を見下ろす窓際の席。まるで旅先に来たような解放感と共にアイスコーヒーを。琥珀色の空間に馴染んだ時間の合っていない柱時計が、私の時間も忘れさせてくれるのです」。今度、荻窪に行ったときには、窓際の席で琥珀色の世界を味わいたいなあ。