榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

世界の不思議な、あり得ないような図書館が勢揃い・・・【情熱的読書人間のないしょ話(446)】

【amazon 『世界の不思議な図書館』 カスタマーレビュー 2016年7月9日】 情熱的読書人間のないしょ話(446)

近くの農家の庭先の無人野菜売り場を覗いたら、今日は夫婦が座って朝穫りのエダマメを売っているではありませんか。写真を撮らせてほしいと頼んだら、照れて二人とも下を向いてしまいました。その近くのエダマメ畑では、別の夫婦が世話の最中です。一般家庭の庭では、市民農園で収穫した多数のタマネギを軒先にぶら下げています。保存用に干しているそうです。キンカンの白い花が芳香を漂わせています。黄色い花のメマツヨイグサ、白い花のノジトラノオが群生しています。大輪の青色のアサガオの花、赤紫色のカラーの仏炎苞が目を引きます。我が家のキキョウは1輪しか咲いていませんが、こんなにたくさん咲いている庭もあります。因みに、本日の歩数は12,415でした。

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閑話休題、写真集『世界の不思議な図書館』(アレックス・ジョンソン著、北川玲訳、創元社)には、世界の不思議な、あり得ないような図書館がたくさん収録されています。

「旅先の図書館」の章で取り上げられているイスラエル・テルアビブのレビンスキー公園の公共防空壕近くのガーデン図書館は、文字どおり戸外にあり、ガラスで作られた大きな書架が張り出した庇の下で、夜間も明るく輝いています。蔵書の3500冊はジャンル別や著者別ではなく、利用者の気分に合わせて、面白い、退屈、奇抜、気が滅入る、わくわくする、感動的、感傷的といった区分で並べられています。

タイ・クード島の子供用図書館は、体をうねらせて泳ぐ超巨大なマンタ(イトマキエイ)を模して、竹や木材で造られていて、壮観です。

「動物図書館」では、いろいろな動物が活躍しています。ベネズエラのアンデス山中の農村の学校には毎週、ラバの図書館がやって来ます。背から垂れ下がったシートに何冊もの本が収められています。

モンゴルでは、ラクダを使った子供向け移動図書館が遊牧民のいる場所やゴビ砂漠の辺鄙な地域に本を届けています。

「小さな図書館」の章に登場する図書館はいずれもユニークですが、イギリス・ハンプシャー州のロングストック教区には、赤い電話ボックスを再利用した図書館があります。

ドイツ・ベルリンの通りにあるミニチュア図書館「本の森」は、樹皮をそのまま残した木の幹を箱型にくり抜いた数本の木をボルトでまとめたものです。100冊ほど入れることができ、本が傷まないよう分厚いプラスチックの蓋が付いています。

オランダ・トレベークの公共緑地には、「ワイルド・ブックケース」という名の、半開きになった本の形をしたかわいい図書館が置かれています。人々が本を自由に交換できるようになっています。

「ホームライブラリー」の章では、羨ましくなる図書室がいろいろ紹介されています。とりわけ心惹かれたのは、アメリカ・テキサスの個人宅の図書室です。吹き抜けの天井まで書棚が設えられているため、上段にはボースンチェア(船のマストに上るときなどに使用するもの)を使わないと届きません。かわいらしい小さな女の子がボースンチェアにぶら下がって本を読んでいます。

「移動する図書館」の章の、ラオスのメコン川やその支流のオウ川を行き来する子供図書館船では、大勢の子供たちが本を読み耽っています。

私は、我が家から歩いて片道20分の流山市立図書館・初石分館と、違う方向へ25分の柏市立図書館・西原分館をほぼ毎日利用しています。市立図書館は心地よい空間ですが、世界各地のヴァラエティに富んだ図書館もいいなあと感じました。