榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

『戦争と平和』は、3時間28分の映画で全体像を把握できる・・・【情熱的読書人間のないしょ話(529)】

【amazon DVD『戦争と平和』 カスタマーレビュー 2016年9月15日】 情熱的読書人間のないしょ話(529)

中秋の名月といわれているが、今宵の月は泣いている・・・。

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閑話休題、映画『戦争と平和』(DVD『戦争と平和』<キング・ビダー監督、オードリー・ヘプバーン、ヘンリー・フォンダ、メル・ファーラー出演、パラマウント ジャパン>)は、レフ・トルストイの原作『戦争と平和』(レフ・トルストイ著、工藤精一郎訳、新潮文庫、全4冊)に忠実に作られているので、原作を読む時間がない人には、3時間28分で全体像を把握できるこの映画を薦めます。

19世紀初頭、ナポレオンがロシアに侵攻した歴史的大事件に、ロシアの貴族社会と民衆がどう立ち向かったかが描かれたスケールの大きな作品です。

本筋からは外れますが、アンドレイが親友のピエールに忠告する台詞が印象に残りました。「僕は美人で魅力的な女性と結婚した。それが苦痛だ。結婚するな、少なくとも年を取るまで待て。でないと、雑事で身をすり減らし、気高さが失われる」。