140の地銀・第二地銀・信金が、5年後には20~30に減ってしまう・・・【情熱的読書人間のないしょ話(573)】
【amazon 『地方銀行消滅』 カスタマーレビュー 2016年10月28日】
情熱的読書人間のないしょ話(573)
軽井沢の北に位置する群馬・嬬恋の紅葉と出で湯(露天風呂、洞窟風呂)を楽しみました。因みに、本日の歩数は10,952でした。
閑話休題、『地方銀行消滅』(津田倫男著、朝日新書)には、強烈なことが書かれています。
地方銀行と第二地方銀行(相互銀行の後身)の105行、これに大手信用金庫の約30庫を合わせた140ほどの地域金融機関が5年後には20~30に再編・統合されてしまうと、著者が言い切っているのです。
著者は、なぜこれほどの再編が起きると考えているのでしょうか。要因として、①人口減少による地方衰退、②利ザヤの縮小と貸出先不足、③マイナス金利に伴う運用難、④金融庁や日本銀行の思惑――の4つが挙げられています。
本書の凄い点は、北海道・東北、首都圏・関東、中京・東海、北陸・信越、近畿、中国・四国、九州・沖縄――の各地域のそれぞれについて、金融機関名を具体的に挙げて再編予想を明示していることです。