彼氏に振られた28歳の喫茶店店員と、85歳の元映画監督の物語・・・【情熱的読書人間のないしょ話(638)】
【amazon 『黄昏流星群(53)』 カスタマーレビュー 2017年1月7日】
情熱的読書人間のないしょ話(638)
ヤツデが白い花をたくさん咲かせています。フウセンカズラが茶色い実を付けています。シュロとサボテンは青々としています。今日の夕焼けは妖しい雰囲気です。因みに、本日の歩数は13,488でした。
閑話休題、コミックス『黄昏流星群(53)――星の流れのように』(弘兼憲史著、小学館)に収められている「星の流れのように」は、喫茶店の女性店員と、そこに毎朝、モーニングを食べにくる85歳の男性が出会うところから始まります。
「シングルマザーの子供として育てられ、高校を卒業して派遣社員になってアルバイトを転々として・・・。気がついたらもう28歳。最後の砦だった若さもなくなった」女性は、逆玉の輿のチャンスに目が眩んだ彼氏から振られてしまいます。
男なんて、もうコリゴリと思いながら、とってもお洒落で上品な常連のおじいちゃんに興味を抱きます。「あのおじいちゃんのこと好きになったのかなあ。何故か頭から離れない」。
その男性は、かつて映画監督として名を成したが、引退してもう20年以上になり、現在は倹しい独り暮らしです。
急接近した二人に、次から次へと意外なことが起こります。
人生も捨てたものではないな、と思わせてくれる作品です。