子供の時に、生涯忘れられないような心に残る本と出合うために・・・【情熱的読書人間のないしょ話(680)】
【amazon 『「岩波少年文庫」のビブリオトーク』 カスタマーレビュー 2017年2月23日】
情熱的読書人間のないしょ話(680)
小学校での読み聞かせヴォランティアで、『いっすんぼうし』を読みました。薄桃色のカワヅザクラ、薄桃色のツバキカンザクラ、黄色いマンサクの花が咲いています。釣り鐘状の白いアセビと、桃色のアケボノアセビが咲き競っています。因みに、本日の歩数は10,671でした。
閑話休題、『「岩波少年文庫」のビブリオトーク――子どもの本の質が未来を変える』(笹倉剛著、あいり出版)は、子供たちの読書を考える場合のヒントを与えてくれます。
「子どもたちには、たった1冊の本でもよいから、生涯忘れられないような心に残る本との出合いをしてほしいと願っています。その中核(コア)となるのが、私は岩波少年文庫であると断言してもよいと考えています。内容的にも深く考えさせられたり、大きな感動を得たりするような素晴らしい本を読んだ子どもは、中味のない本を読んだときに、その評価ができるようになります。そのためにも内容的に奥の深い感動的な本との出合いが大切になってきます。学校や図書館で、本書で取り上げるような岩波少年文庫のような質の高い本のビブリオトークが行なわれ、それを通して、読書の輪が広がっていくことを願っています」。
ビブリオトークとは、1人または数人で本を紹介する技法です。本書では、1人で実施するケースと、2人または3人のグループで実施するケースの実例が多数紹介されています。いずれのケースでも、取り上げる本は岩波少年文庫の中から選択されています。
自分の経験からも、子供の時に、生涯忘れられないような心に残る本と出合うことの大切さを実感しています。また、岩波少年文庫の『あしながおじさん』『ドリトル先生航海記』『長い冬』などは、少年時代だけでなく、現在も私の愛読書です。