榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

一度も結婚したことのない48歳の女と56歳の男の物語・・・【情熱的読書人間のないしょ話(811)】

【amazon 『黄昏流星群(54)』 カスタマーレビュー 2017年7月12日】 情熱的読書人間のないしょ話(811)

千葉・柏の小さな神社、皇大神社は、緑の中で静まり返っています。因みに、本日の歩数は10,106でした。

閑話休題、コミックス『黄昏流星群(54)――星田一夫さんの幸福』(弘兼憲史著、小学館)に収められている「虚星の真実」は、生涯未婚問題がテーマです。

痴呆が進んできた母親と二人暮らしの診療所事務員、48歳の筒井菅子と、カウンター席だけの小さな定食屋をやっている56歳の田所徹平の物語です。二人とも、一度も結婚したことがありません。

父親が作った借金を返済するために結婚どころじゃなかった田所と、店の常連で、同病相憐れむ感じで親しくなった菅子は、田所の部屋で結ばれます。

症状が一段と進んだ菅子の母を喜ばせようと、田所は菅子の家に行き、オムライス作りに腕を振るいます。そのオムライスを一口、口にした母が思いもかけないことを言い出すではありませんか。

さらに、どんでん返しの結末が待ち構えています。