榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

月夜、雪景色など川瀬巴水の世界を堪能できる大型作品集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(870)】

【amazon 『川瀬巴水(決定版)』 カスタマーレビュー 2017年9月3日】 情熱的読書人間のないしょ話(870)

散策中、黄色い花を咲かせ、実を付けているオクラを見かけました。セイヨウカボチャがたくさん実っています。下部が膨らんでいるのが雌花です。ニラの白い花は、よく見ると、かわいいですね。因みに、本日の歩数は10,310でした。

閑話休題、大正・昭和の日本の風景を独特の画風で描いた本版画家・川瀬巴水は、心惹かれる画家の一人です。

川瀬巴水(決定版)――日本の面影を旅する』(清水久男監修、平凡社・別冊太陽)は、巴水の魅力を堪能できる大型作品集です。

巴水を特徴づける月夜の「小千谷旭橋」(大正10年。旅みやげ第二集所収)、「馬込の月」(昭和5年。東京二十景所収)、雪景色の「平泉金色堂」(昭和32年。絶筆)、「芝増上寺」(大正14年。東京二十景所収)、「月嶌の雪」(昭和5年。東京二十景所収)や、朝霧の「大坂道とん堀の朝」(大正10年。旅みやげ第二集所収)、夕陽の「池上市之倉(夕陽)」(昭和3年。東京二十景所収)、夕景の「小樽之波止場」(昭和8年。日本風景集 第一輯 東日本篇所収)、蛍の「大宮見沼川」(昭和5年)、夜の雨の「雨の大宮」(昭和5年)、温泉の湯船の「上州法師温泉」(昭和8年)――などに、長時間、見入ってしまいました。

本書のおかげで、至福の時間を持つことができます。