榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

夫は雇用主、妻は家事担当の従業員という契約結婚の行方・・・【情熱的読書人間のないしょ話(986)】

【amazon DVD-BOX『逃げるは恥だが役に立つ』 カスタマーレビュー 2018年1月3日】 情熱的読書人間のないしょ話(986)

箱根駅伝を応援するも、母校はシード落ち。また、仲間の汗と思いが籠もった襷を渡せない繰り上げ一斉スタートのシーンは、胸が熱くなる。でも、来年があるさ。

閑話休題、2016年10~12月に放送されたTBSのテレビ・ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(DVD-BOX『逃げるは恥だが役に立つ』<海野つなみ原作、野本亜紀子脚本、金子文紀・土井裕泰・石井康晴演出、新垣結衣・星野源・石田ゆり子出演、TCエンタテインメント>)の全話を一挙に、今回初めて見たが、期待を大きく上回る作品でした。

夫は雇用主、妻は家事担当の従業員という契約結婚に踏み切った35歳の平匡(星野源)と25歳のみくり(新垣結衣)。ぎくしゃくしながらも、ハグ、キスから恋人へと、二人の関係は徐々に深まっていきます。

漫画が原作ということもあって、二人と、二人に負けぬほど個性豊かな周囲の面々のやり取りがコミカルに描かれていますが、人を愛するとはどういうことか、結婚とは何か、仲間とは何か、仕事とは何か――と、私たちに問いかけてきます。

毎回、最後に皆で踊るユニークなダンスが作品を華やかに盛り上げています。

個人的には、いじらしいみくりだけでなく、みくりの独身の伯母で48歳のキャリア・ウーマンの百合(石田ゆり子)にも魅せられてしまいました。

何度も胸をキュンとさせられる、見所満載のコメディ・ドラマです。