世界中のかわいい本の街を訪れたくなる写真集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1344)】
日の出前の東の空で、明けの明星(金星)が輝いています。天皇陛下の最後の誕生日の会見には、魂を揺さぶられました。16分間に、85年間の陛下の生涯と平和への思いが凝縮されていたからです。クリスマス・イヴですね。因みに、本日の歩数は10,187でした。
閑話休題、写真集『世界のかわいい本の街』(アレックス・ジョンソン著、井上舞訳、エクスナレッジ)には、世界のかわいい本の街43箇所が収録されています。
「ベストセラー小説にも登場する本一色の街――キュイズリー(フランス)」は「本好きにはたまらない町だろうね。町じゅうが本でいっぱい、というか、もう本一色って感じなんだから」。
「白夜にフィヨルドを望みながら――フィヤーランド(ノルウェー)」の「書店や古書店の多くが、地元のホテルや、古い納屋や船着き場から豚小屋まで田舎情緒あふれる建物に店を構える」。書店の開け放たれた戸口の向こうには、雪を被った尖った山並みが広がっています。
「音楽家がはじめた小さな村の試み――ホバート(アメリカ・ニューヨーク州)」。「音楽家のドン・デールズは、空き店舗を利用して、活気あふれる『本の街』を作ろうと考えた」。
「美しい田舎の風景のなかをブックトレイル――セドバーグ(イングランド)」では「繊維業の工場跡を利用したアート・クラフト・センターが町の郊外にオープンし、芸術家や織物などの工芸家たちが活動している」。
「ミネソタ州で奮起する3つの本の街――スティルウォーター&ツインシティーズ(=ミネアポリス+セントポール)(アメリカ・ミネソタ州)」。「町の書店数などをもとに選ばれる『アメリカで最も文学的な都市』の調査では、ミネアポリスはつねにトップを維持している」。
「日本が誇る世界最大規模の古書店街――神保町(日本・東京)」。「1913年に起こった大火や、1923年の関東大震災を乗り越え、第二次世界大戦中の度重なる空襲も免れたこの地域は、徐々に発展し、現在のような古書店街となった」。それぞれの店が得意とする本の分野も紹介されています。