榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

70代の人間は、機嫌よく過ごせ。人は人、自分は自分と割り切れ・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1648)】

【amazon 『70歳のたしなみ』 カスタマーレビュー 2019年10月22日】 情熱的読書人間のないしょ話(1648)

ワタの実が弾け、木綿になる白い綿毛、茶色の綿毛が収穫できる段階を迎えています。モミジバフウのひこばえも紅葉しています。モミジバフウの実がたくさん落ちています。因みに、本日の歩数は10,752でした。

閑話休題、『70歳のたしなみ』(坂東眞理子著、小学館)には、70代を気持ちよく生きるためのヒントが満載です。

●70歳のたしなみ――①機嫌よく過ごすよう努める。②年齢を言い訳にしない。「今さら」「どうせ」「もう遅い」と言わないで、まだまだ成長の余地があると考え努める。③今まで受けた恩を思い出し、感謝を忘れない。④できる時にできる範囲で人の世話をする。⑤周囲の人、若い人の良いところを見つけて褒める。⑥キョウヨウ(今日は用がある)とキョウイク(今日は行くところがある)は自分でつくる。⑦人は人、自分の人生を否定しない。つらい経験があったから今がある。⑧今こそおしゃれ。⑨健康第一もほどほどに。⑩孤独を楽しむ。

●機嫌よく過ごす秘訣は意識して人の良いところ、可愛いところを発見し「をかし」と楽しみ、「いいな」と感心することである。

●昔は昔、今は今、昔の栄光をふりまわさず高齢になっても今何をしている、こんなことにハマっている、これからこんなことをしたい、そうした若々しさを持った人は男性も女性もいつまでも魅力的である。

●物事は光と影の表裏、要するに自分のことは他のすべての人にとって他人事なのである。

●権力がなくても、ポストがなくても、人事権がなくても、お金がなくても、高齢者は褒め言葉で社会や若者を少しだけ変えることができる。

●80歳を過ぎて足腰が弱り、よちよち歩きになってしまったら少し悲しい。70代のうちから意識してさっさと歩くように努めよう。そのためには筋トレであり外出であり、歩行である。

●健康第一を心がけるのは大切だが、「生老病死」という命の大原則を変えることはできない。老いや死と同じく病を受け入れ、病とともに生きる覚悟も必要である。

●70代になったらそろそろ人生のしまい時、終活を心掛け、断捨離しなくてはならない。健康第一、無理をしないで、人に迷惑をかけないようにひっそり生きていけば良いのだ、と思っていたら大間違いです。まだまだできること、しなければならないことはたくさんあります。

●まずは普段の生活の中に「美しい」「面白い」「素敵だな」と思うことを見つけ感動する、上機嫌で過ごすようにする、今まで生きてこられたこと、支えてくれた人たちに感謝する。