迂闊にも、弘兼憲史が読み応えのある時代物を描いているとは知らなかった・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1278)】
【amazon 『黄昏流星群(57)』 カスタマーレビュー 2018年10月22日】
情熱的読書人間のないしょ話(1278)
タチバナモドキが橙色の実をぎっしりと付けています。ワタの実が弾け、木綿になる茶色の綿毛が収穫できる段階を迎えています。白い綿毛が獲れる種と比べると、茶色いことが分かります。サザンカが桃色の花を咲かせ始めています。因みに、本日の歩数は10,745でした。
閑話休題、コミックス『黄昏流星群(57)――剣星血風録』(弘兼憲史著、小学館)に収められている「剣星血風録」は、この著者には珍しく江戸時代が舞台となっています。
主人公の酒井銀次郎は、褒賞金が懸かっている者の首を討ち取ることで糊口を凌いでいる凄腕の武芸者です。
蔦谷の辰五郎の首を持参して二十両を受け取ろうとしたところ、褒賞金を懸けた大店の店主から、既に別の賞金稼ぎが首を持ち込み、賞金も受け取って去ったと告げられます。
酒井は、その賞金稼ぎの行方を追い、その男によって、何の罪もない百姓の駒吉という男が首を切り取られ、その妹・フキは犯されたうえに、美しかった顔に土の字形の刀傷を刻まれたことを突き止めます。
フキから襲われた状況を聞き取った酒井は、遂に犯人の武芸者を探し当てます。
そして、酒井とフキに訪れた運命とは・・・。
このように読み応えのある時代物なら、もっと読みたい気がします。