中生代の古生物たちを、現代の身近な風景の中に配置してみた・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1678)】
キタテハの雌、ツマグロヒョウモンの雌をカメラに収めました。放し飼いにされているニワトリの雄の蹴爪(距、けづめ)が目を惹きます。カルガモ、ハクセキレイに出会いました。因みに、本日の歩数は10,812でした。
閑話休題、『リアルサイズ古生物図鑑 中生代編――古生物のサイズが実感できる!』(土屋健著、群馬県立自然史博物館監修、技術評論社)の最大の特徴は、その大きさを実感できるように、中生代のさまざまな古生物を、現代の身近な風景の中に配置している点です。
118点に及ぶ「現代シーン・イラスト」の中で、とりわけ印象深いのは、中生代・三畳紀の水棲爬虫類のケイチョウサウルス・フイです。風呂に浸かっている女の子が浮かべる木桶の中に、ちょこんと納まっています。「多くの個体は30cm未満と小柄だ。しかしながら、『からだのわりに首が長い』」。
ジュラ紀の、ネズミのように見える9cmのモルガヌコドン・ワトソニは、布団に潜り込んで懐中電灯で本を読む子供たちの傍らで本を覗き込んでいます。「この動物は、もちろんネズミではない。『最古級の哺乳類』とされるモルガヌコドン類の一員だ」。
恐竜類・竜盤類・竜脚形類・竜脚類の全長35mのマメンキサウルス・シノカナドルムは、草原でキリンと並んでいるが、その首の長さはキリンの6倍以上もあります。「『首が長い』が共通項であるとはいっても、その内実はかなり異なる。キリンの首が7個の頸椎からつくられていることに対して、マメンキサウルスの頸椎は実に19個に及んでいたとされる」。
白亜紀前期の恐竜類・竜盤類・竜脚類のパタゴティタン・マヨルムは、レンガ造りの東京駅舎に近い長さです。「その大きさたるや、全長37m、体重69t! 知られている限り、史上最大の陸上動物である」。
白亜紀後期の恐竜類・鳥盤類・周飾頭類・角竜類のトリケラトプス・プロルススは、牧場でウシたちと並んでいます。「トリケラトプスは、なんと全長8m、体重9t! 体重に注目すると、実にウシ15頭分以上に相当する大きさである」。