日本人鳥類学者の絶滅鳥類を巡るエッセイ集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(892)】
【amazon 『世界一の珍しい鳥』 カスタマーレビュー 2017年9月25日】
情熱的読書人間のないしょ話(892)
散策中に、ツマグロヒョウモンの雌を見つけました。イチモンジセセリのぜんまいのような口吻をバッチリ撮ることができました。その口吻を長く伸ばして吸蜜しています。ムラサキシジミは翅を閉じると地味ですね。ジョロウグモが網を張っています。大きなほうが雌、小さなほうが雄です。因みに、本日の歩数は10,600でした。
閑話休題、『世界一の珍しい鳥――破格の人<ハチスカ・マサウジ>博物随想集』(蜂須賀正氏著、杉山淳編、原書房)は、1953年に死去した鳥類学者・蜂須賀正氏の絶滅鳥類に関するエッセイ集です。
「ドードーについては、現在も『Hachisuka』の名が、学術論文の中で引用されることも多い。没後に刊行された『ドードーと近縁の鳥、あるいはマスカリン諸島の絶滅鳥類』は、ドードー研究の古典となっている」。
かつてモーリシャス島等に棲息していたドードー、ニュージーランドに棲息していたモアの絶滅を探る、現地に赴いての考察は、古さを感じさせることなく、ワクワクさせられます。
著者が「世界一の珍しい鳥」と呼んでいるのは、当時、絶滅したと思われていたが、その後、生存が確認されたノトーニス(タカヘ)です。舞台はニュージーランドです。