人間の金への欲望、愛、嫉妬が織りなす上質なサスペンス映画・・・【情熱的読書人間のないしょ話(190)】
【amazon DVD『ギリシャに消えた嘘』 カスタマーレビュー 2015年10月6日】
情熱的読書人間のないしょ話(190)
散策中に、美しく輝く紫色の小さな実をたくさん付けたムラサキシキブを見つけました。因みに、本日の歩数は12,202でした。
閑話休題、『ギリシャに消えた嘘』(DVD『ギリシャに消えた嘘』<ホセイン・アミニ監督、ヴィゴ・モーテンセン、キルスティン・ダンスト、オスカー・アイザック出演、バップ>)は、上質なサスペンス映画です。
名画『太陽がいっぱい』の原作者、パトリシア・ハイスミスの小説『殺意の迷宮』の映画化と聞いただけで、弥(いや)が上にも期待感が昂まります。
1962年、ギリシャのアテネでツアー・ガイドをしている米国人青年が、パルテノン神殿で金持ちの米国人紳士、その美しい妻と知り合い、ガイドを務めることになります。ところが、この紳士は実は詐欺師で、彼を追ってきた探偵を殺してしまいます。アテネからクレタ島、そしてトルコのインスタンブールへと、図らずも犯罪に加担してしまった青年を含む三人の逃避行が展開していきます。
ハラハラ・ドキドキしながらも、人間の金に対する欲望、愛、嫉妬について考えさせられてしまいました。
ラストに至る意表を衝くシーンが心に残ります。