榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

偏屈な小説家が、シングル・マザーのウェイトレスに恋をした・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3036)】

【読書クラブ 本好きですか? 2023年8月10日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3036)

早朝、水遣りをしていた我が家の庭師(女房)が、見慣れないカメムシがいるわよ、と駆け込んできました。アサガオの葉の裏にいたのはホオズキカメムシ(写真1、2)でした。飛んできたショウリョウバッタ(写真3)がクモの巣に捕らえられてしまいました。サルスベリ(写真4)、キダチチョウセンアサガオ(エンジェルズトランペット。写真5~7)、タカサゴユリ(写真8~10)が咲いています。

閑話休題、映画『恋愛小説家』(DVD『恋愛小説家』<ジェームズ・L・ブルックス監督、ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハント出演、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント>)の主人公メルヴィンには、実にいらいらさせられます。なぜなら、62冊目のロマンス小説を書き上げた、マンハッタン暮らしの中年の売れっ子作家メルヴィンは、度を超えた毒舌家で潔癖症、あまりに自己中心的で嫌みな人間だからです。

こんなメルヴィンが、彼の行きつけのレストランでウェイトレスとして働くキャロルに恋をしてしまいます。母と息子の3人でブルックリンに住むシングル・マザーのキャロルは、医療保険に入っていないため医師に診てもらえない喘息の息子が気がかりで、それどころではありません。

メルヴィンの思いは募る一方なのに、キャロルと向かい合うと暴言ばかり。果たして、この恋の行方はどうなるのでしょうか。

イライラ・ハラハラ・ドキドキさせられるが、愉しめる大人向けの作品です。