榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

東京の男子高校生と田舎の女子高校生が入れ替わったら・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1062)】

【amazon DVD『君の名は。』 カスタマーレビュー 2018年3月20日】 情熱的読書人間のないしょ話(1062)

散策中に、ツグミ、ムクドリを見かけました。白い花を咲かせるジンチョウゲも、よい香りがします。さまざまな色合いのクリスマスローズが俯き加減に花を付けていますが、花弁に見えるのは萼です。因みに、本日の歩数は10,140でした。

閑話休題、『君の名は』(DVD『君の名は。』<新海誠監督、東宝>)は、私のように年齢を重ねた人間も楽しむことができるアニメーション映画です。

「何が起きているのか、だんだん分かってきた! 瀧(たき)君は東京に住む同い年の高校生で、ど田舎暮らしの三葉(みつは)との入れ替わりは不定期で週に2~3度、不定期に訪れる。トリガーは眠ること。原因は不明」。

「入れ替わっていた時の記憶は目覚めるとだんだん不鮮明になってしまう。それでも、俺たちは確かに入れ替わっている。周囲の反応がそれを証明している。だから、私たちはお互いの生活を守るため、ルールを決めた。入れ替わってしまっている時の注意点や守るべき禁止事項。それから、入れ替わった日の出来事を携帯に残すこと。この謎現象をとにかく乗り切るために、協力し合うこと」。

ところが、突如、入れ替わり現象が起こらなくなり、電話もメールも通じなくなってしまったので、瀧は三葉を探しに、飛騨に向かいます。

漸く辿り着いた山間の糸守(いともり)町は、何と、3年前のティアマト彗星の隕石落下によって消滅し、多くの町民が亡くなってしまったというではありませんか。

入れ替わり現象を軸に、現在と過去、生者と死者、天災の凄まじさ、運命の変更の可能性、好きな人との巡り合い――などが絡み合い、物語が進行していきます。

設定の妙と、きめ細かな臨場感溢れる映像が相乗効果を発揮し、完成度の高い作品に仕上がっています。