著者が訪ね歩いた東京の、雰囲気のある本屋33・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1807)】
【amazon 『東京の美しい本屋さん』 カスタマーレビュー 2020年3月26日】
情熱的読書人間のないしょ話(1807)
千葉・柏を流れる大堀川沿いのソメイヨシノの並木は何kmも続いています。ヒヨドリが吸蜜しています。因みに、本日の歩数は14,161でした。
閑話休題、『東京の美しい本屋さん』(田村美葉著、エクスナレッジ)では、著者が訪ね歩いた東京の、雰囲気のある33の本屋が紹介されています。著者の本屋に対する熱い思いと、センスのよさが伝わってくる写真集です。
私が訪れたことのある本屋は、荻窪のTitle(タイトル)です。「街の人々とのコミュニケ―ションで出来ていく――古民家の良さをうまく活かす、居心地の良い空間づくりがされています。ポップやカテゴリ名はあえてつけず、本の顔をよく見せることを意識しています。1階の奥には、奥様が切り盛りするカフェのスペース」。個性的な大型書店・リブロの店長であった辻山良雄が開いた本屋だけに、いろいろな工夫が凝らされ、落ち着く空間が創出されています。
すぐにでも行ってみたいと思ったのは、西荻窪の松庵文庫です。「築90年の古民家で過ごす唯一無二の時間――靴を脱いで(古民家の)玄関をあがると、目に飛び込んでくるのは中庭にある樹齢100年を超える大きなツツジの木。(お店手前のギャラリーで)コーヒーを飲み、庭を眺めながら静かに楽しむ夜は、なんて贅沢なことだろうと想像してしまいました」。ここの本の選書を担当しているのは、Titleの辻山良雄とのことです。
もう一つの行きたい本屋は、荻窪の6次元です。「時間の止まる場所――50年以上受け継がれている場所。空間全体が骨董品のよう。窓の向こうは線路。電車が通るとカタカタと揺れます。薄暗い中にランプがともる、幻想的な空間」。