竹中平蔵の実態を鋭く剔抉した一冊・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2191)】
【読書クラブ 本好きですか? 2021年4月13日号】
情熱的読書人間のないしょ話(2191)
フジ(写真1~3)、ニオイバンマツリ(写真4)、ラヴェンダー(写真5)が芳香を放っています。コデマリ(写真6)、シラン(写真7、8)、キンギョソウ(写真9)が咲いています。レッドロビン(写真10)が蕾を付けています。アセビ(写真11)の赤い新葉が目を惹きます。我が家の庭では、ガザニア‘ガズー’(写真12)、ウスベニカノコソウ(写真13)、コバノタツナミ(写真14)が咲き始めました。
閑話休題、『竹中平蔵への退場勧告(レッドカード)』(佐高信著、旬報社)は、竹中平蔵の実態を鋭く剔抉しています。
著者は、竹中は「自分だけがトクをする無法経済学」、「竹中流経済学は他人に痛みを負わせる」、「野放し資本主義」だと、批判しています。
その底流には、「私は常々、長谷川慶太郎―堺屋太一 ―竹中平蔵のバブル派経済論に対して、城山(三郎)―内橋(克人)―佐高(信)の反バブルの経済論がある」という考え方が横たわっています。
「小泉(純一郎)内閣で竹中平蔵が総務大臣になった時、菅義偉が副大臣だった。以来、菅は竹中を頼りにしている。竹中のアタマを借りているのである。だから、菅内閣は竹中内閣だとも言える。規制緩和という美名で弱肉強食のジャングルの自由に戻そうとする竹中の『改革』はさすがに悪評高いが、個人的にも竹中は考えられないような公私混同をする」と、辛辣です。
「退場すべき竹中を守る5人のキーパーソン」として、小泉、宮内義彦、菅、橋下徹、佐藤優が挙げられています。