『日本史年表・地図』が、今日から私の脇の辞典類の隣に並ぶことになりました・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2199)】
【読書クラブ 本好きですか? 2021年4月21日号】
情熱的読書人間のないしょ話(2199)
ナニワイバラ(ナニワノイバラ。写真1~7)が見頃を迎えています。さまざまな色合いのボタン(写真8~13)、フジ(写真15、16)が咲き競っています。
閑話休題、「読書クラブ 本好きですか?」の読書仲間・岩橋信宜氏から薦められた『日本史年表・地図』(児玉幸多編、吉川弘文館)を、早速、購入しました。
本書の魅力は、3つにまとめることができます。
第1は、同年代に起こった日本史の出来事と世界史の出来事が横並びで示されているので、世界的視野を持てること。また、その時代の主要人物の没年と享年も掲載されているので、大いに助かります。例えば、「1582年 本能寺の変(織田信長<49>自殺)」を右に辿ると、「1583年 ヌルハチ(清の初代皇帝)、挙兵」、「1583年 ガリレオ、振子の等時性を発見」が見つかります。「1767年 田沼意次、側用人となる」の右方には、「1762年 民約論(ルソー)」とあります。「1858~59年 安政の大獄(吉田松陰<30>刑死)の右方には、「1859年 種の起源(ダーウィン)」が控えているという具合です。
第2は、日本史年表と日本史地図を見比べることによって、理解をさらに深めることができること。
第3は、巻末の各幕府の職制表、各氏の系図、政党変遷史などが、他では見られないレヴェルで充実していること。例えば清和源氏の系図では、源頼朝の系統だけでなく、新田氏、足利氏、武田氏などへの流れを辿ることができます。
当然のことながら、今日から、本書が私の脇の辞典類の隣に並ぶことになりました。
書斎の書棚には、学生時代に愛用した『日本史地図』(児玉幸多編、吉川弘文館)、『世界史地図』(亀井高孝・三上次男編、吉川弘文館)が鎮座しています。