榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

生きていても何も楽しいことはない、こんな人生でよかったのだろうか――と思い悩んでいる人向けの作品・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2257)】

【読書クラブ 本好きですか? 2021年6月17日号】 情熱的読書人間のないしょ話(2257)

撮影助手(女房)が、イソヒヨドリの雌(写真1~3)よ、と囁いたので、慌ててカメラを構えました。クサガメ(写真4)をカメラに収めました。さまざまな色合いのムクゲ(写真5~13)が咲き競っています。

閑話休題、コミックス『黄昏流星群(63)――夢の星空』(弘兼憲史著、小学館)に収められている「星影のソナタ」では、もう何もかも嫌になった、生きていても楽しいことは何もないと思い悩む60歳近い男と52歳の女が出会います。

ラブホテルで結ばれた後、溝口良平が、「この現実から逃避したかったんです。今まで褒められたくて努力して、頑張っていい大学にはいり、世間体を第一に考えて行きたくもない会社にはいり、好きでもない女性と結婚をし、望んでもいなかった子供も出来て、予想もしていないリストラに遭い、タクシー会社に拾ってもらってドライバーとなった。その上、妻は浮気をしており、子供は私と全く会話をしない・・・。すべてのことが思い描いていた人生とは違って・・・もう逃げだしたいと思うようになりました」と心境を語ると、「一緒に死んでくれますか?」と女が言い出すではありませんか。

「一緒に生きましょう! 死んでしまっては、逃避ではなくて消滅です! 『死んだ』と思えば、何をやっても生きていけます!」。

この女、風花香織は、大変な事情を抱えていたのです。その後、二人は・・・。

人生、悪いことばかりじゃない、生きていれば、いいこともあるんだ――と教えられました。