思わず頷いてしまう言葉に出会えるエッセイ集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2371)】
【読書クラブ 本好きですか? 2021年10月14日号】
情熱的読書人間のないしょ話(2371)
ニラでキンケハラナガツチバチ(写真1、2)が吸蜜しています。あちこちで、さまざまなキノコ(写真3~7)を見かけました。
閑話休題、私が燃え殻のエッセイ集を好きなのは、思わず頷いてしまう言葉、一節に出会えるからです。『すべて忘れてしまうから』(燃え殻著、扶桑社)でも、そういう文章に出会うことができました。
●誰より長生きしてください。長生きって最大の復讐です。
●みんなが忘れてしまった時に、人は本当の死を迎える。
●偉そうにするなよ。疲れるからな。
●何も持たずにすべてを置いて僕たちは死ぬ。
●死ぬことも、生きることもそんなに変わらないと思わない?
●新宿にさ、森があるの知ってる?
●生きていると全部が、元には戻らない。壊れた部分は壊れたまま、抱きかかえながら生きていくしかない。
●男と女は、世界でふたりぼっちだったんじゃないだろうか。
●僕たちは出会って話をして、またひとりに戻る。
●良いことも悪いことも、そのうち僕たちはすべて忘れてしまうのだから。