榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

赤い糸 夫居ぬ間に そっと切る――笑いっ放しのシルバー川柳集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2439)】

【読書クラブ 本好きですか? 2021年12月21日号】 情熱的読書人間のないしょ話(2439)

キズイセン(写真1、2)が咲いています。オキナワスズメウリ(写真3、4)が実を付けています。紫色のキャベツ‘パワールビー’(写真5~7)が育っています。

閑話休題、『シルバー川柳ベストセレクション』(全国有料老人ホーム協会・ポプラ社編集部編、ポプラ社)は、最初のページから最終ページまで笑いっ放しでした。

●赤い糸 夫居ぬ間に そっと切る
●資産家は 最期に親戚 ドッと増え
●年賀状 書かねばあの世と うわさされ
●無病では 話題に困る 老人会
●人格の 格差広がる 高齢者
●足腰を 鍛えりゃ徘徊 おそれられ
●あの世では お友達よと 妻が言い
●五十年 かかって鍋と 蓋が合う
●その昔 恐竜見たかと 問う曾孫
●延命は 不要と書いて 医者通い
●改札を 通れずよく見りゃ 診察券
●いびるなら 遺言書きかえ 倍返し
●補聴器を はめた途端に 嫁、無口
●壁ドンで ズボンの履き換え やっとでき
●温かく 迎えてくれるは 便座のみ
●「インスタバエ」 新種の蠅かと 孫に問い

跋扈しているバラエティ番組より愉しめる一冊です。