榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

まちの本屋が店先の黒板にほぼ毎日書いたブックガイド・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2475)】

【読書クラブ 本好きですか? 2022年1月26日号】 情熱的読書人間のないしょ話(2475)

アトリの雄(写真1、2)、ハクセキレイ(写真3)をカメラに収めました。たわわに実ったキンカン(写真4)と、それに群がるメジロ(写真5)を写していたら、その家の主人が、みんなメジロに食べられてしまうんですよと言いながら、キンカンをもぎって持たせてくれました。我が家の庭の片隅で、ニホンズイセン(写真7)が咲き始めました。

閑話休題、『今日は何の日? 今日も本の日!――まちの本屋が店先の黒板にほぼ毎日書いたブックガイド』(逢坂肇と流泉書房の仲間たち著、苦楽堂)には、副題のとおり、まちの本屋が店先の黒板にほぼ毎日書いたブックガイドが収録されています。

●2月2日
「年不明、ヨーク・ハッターの腐乱死体が発見される――小説『Yの悲劇』プロローグより」。まさに、今、エラリー・クイーンの最高傑作『Yの悲劇』を読んでいる最中なので、不思議な巡り合わせを感じました。

●3月25日
「1995年、ウォード・カニンガムが世界初となるウィキサイト『WikiWikiWeb』を開設する――『知識の社会史(2)百科全書からウィキペディアまで』(ピーター・バーク著、井山弘幸訳、新曜社)」。

●3月28日
「シルクロードの日。1900年、スウェーデンの探検家スウェン・ヘディンによって、廃墟となっていた古代都市・楼蘭が発見された」。

●4月20日
「1914年、朝日新聞で夏目漱石の小説『心 先生の遺書』(後に『こゝろ』に改題)が連載開始」。

●7月6日
「『サラダ記念日』。1987年の俵万智の歌集『サラダ記念日』の中にある短歌より」。

●8月18日
「1877年、アメリカの天文学者アサフ・ホールが火星の衛星フォボスを発見。約150年前に『ガリヴァ旅行記』に書かれた火星の衛星の記述が実物とほぼ同じだったことがわかる」。

●10月7日
「『ミステリー記念日』。1849年のこの日に推理小説の先駆者といわれるエドガー・アラン・ポーが亡くなったことに由来」。

●10月14日
「1892年、ホームズシリーズ最初の短編集『シャーロック・ホームズの冒険』が刊行」。

●11月16日
「1913年、マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』第1巻が刊行。7篇全13巻刊行までに14年かかった」。因みに、私は鈴木道彦訳の集英社文庫版『失われた時を求めて』全13巻を読み終わるのに5年かかりました。

●11月19日
「1703年、バスティーユ牢獄に収監されていた『常にベールで顔を覆った謎の囚人』が死亡」。

こういう本屋が近くにあったら、いいのになあ。