短文に特化した文章術の本・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2491)】
【読書クラブ 本好きですか? 2022年2月11日号】
情熱的読書人間のないしょ話(2491)
雪が残る我が家の庭にやって来たメジロ(写真1~3)、シジュウカラ(写真4~6)、スズメ(写真7~9)、ヒヨドリ(写真10~12)をカメラに収めました。
閑話休題、『朝日新聞記者の200字文章術――極小コラム「素粒子」の技法』(真田正明著、さくら舎)は、短文に特化した文章術の本です。
「私は2018年3月まで7年半、朝日新聞夕刊一面の『素粒子』というコラムを、毎日書いていました。1行13字で14行、全部で182文字。400字詰め原稿用紙の半分足らずです。数ある新聞の一面コラムの中でも、極小のものと言っていいでしょう。コラムですから、これだけの文字数でなにがしかのことを伝え、読んでくださる人の心に引っかかるか、波を立てるか、何かの影響を与えなければ意味がありません。なにしろ原稿用紙の半分足らずですから、無駄な言葉を削りに削り、言いたいことの芯だけを残して文章を醸す。そのことを考え続けてきました」。
引き込まれる文章はどこが違うのでしょうか。
●書き出しで五割が決まる
●次は展開の意外性
●どうやって「転」をつくるか
●エピソードで語る
●情報や資料を生かすには
――が、具体例を示しながら、要領よく説明されています。
本書の教えを実行して、私も短文に挑戦したくなりました。