本書では、最晩年のオーソン・ウェルズが本音をぶちまけている・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2721)】
幸運にも、メスグロヒョウモンの雌(写真1~5)に遭遇しました。ギンヤンマの雄(写真6、7)が雌に盛んに求愛活動を行っているが、30分粘って、このような写真しか撮れませんでした(涙)。アキアカネの雄(写真8、9)、ノシメトンボの雌(写真10)、トゲヒシバッタ(写真11)をカメラに収めました。ススキ(写真12)の穂が風に揺れています。ハス(写真13、14)田は褐色に染まっています。
閑話休題、対談集『オーソンとランチを一緒に――オーソン・ウェルズ ヘンリー・ジャグロム』(ピーター・ビスキンド編、赤塚成人訳、四月社)では、最晩年のオーソン・ウェルズが本音をぶちまけています。
「(キャサリン・ヘプバーンは)ひっきりなしに、ハリウッド中の男と寝まくってた」。
「心の支えにしてくれてると感じていたから、(リタ・ヘイワースとは)死ぬまで添い遂げたかった。私のように面倒を見てやれる者はいない。病気(=アル中で鬱病持ち)のことは結婚するまで知らなかったけど」。
「マリリン(・モンロー)は私の愛人だった。スターになる前、よくパーティーに連れ回していた」。
「あれ(=『嘆きの天使』)は安ピカの大作だ。ホノルルで土産に買えるようなベルベットの布に描いた絵さ」。
「私は(グレタ・)ガルボの熱狂的なファンだった」。
「両人を引き合わせると、私はガルボにこう言った。『この二人が面識がないとはね。グレタ、こちらがマレーネ(・ディートリッヒ)。マレーネ、グレタだよ』。マレーネは柄にもなく夢中で喋りだし、ガルボを一途に見上げて、『あなたほどの美人はいないわ。ご尊顔を拝見できて身も竦む思いです。私が謙虚でいられるのはあなたがいるからよ』と続けた。なのに、『どうもありがとう。お次の方はどなた?』と言うやガルボがそっぽを向いたから、マレーネのがっかりようと言ったらなかった」。
「あの映画(=『第三の男』)の真の作者はキャロル・リードと(アレックス・)コルダだ。(グレアム・)グリーンの貢献は足許にも及ばない。原作者と呼ばれているが、プロット案もアレックスが出したものだからね」。
「(ハンフリー・ボガートは)名優には程遠い。俳優としては実質二流だった。惚れぼれする個性で世界を魅了したけど、会心の演技を見せたことはない」。
「(イングリッド・バーグマンにのぼせたことは)ない。彼女は女優じゃない。辛うじてシーンがこなせる程度だ」。
「『カサブランカ』は偉大な作品ではなく、せいぜいのところ偉大な娯楽作品止まりだ」。
『第三の男』は、私の好きな映画の一つです。従って、オーソン・ウェルズという人物には興味津々なのです。