榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

同時に世界旅行が楽しめる、洒落た映画ガイドブック・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2813)】

【読書クラブ 本好きですか? 2022年12月29日号】 情熱的読書人間のないしょ話(2813)

カワセミの雄(写真1、2)、ヤマガラ(写真3、4)、ヒドリガモの雄(写真5)、オオバン(写真6)をカメラに収めました。ハンカチノキ(写真7)が実を付けています。

閑話休題、『映画と旅する365日――物語のある風景』(佐々木ののかコーディネート・文、パイ インターナショナル)では、4月1日から3月31日までの365日、その日に見てほしい映画作品が選ばれています。

季節感や実際の映画の設定などが考慮されて、世界中の美しい風景写真が添えられています。「春は、出会いと別れを描いたものや勇気が湧いてくる作品。夏はバカンス気分にぴったりの風景や情熱的な恋愛模様を描いた作品。秋はファンタジーやミステリー作品。冬はホリデイシーズンにゆっくり見たい名作やホラーなど・・・」。

例えば、こんな作品が選択されています。

●4月11日は、『愛を読むひと』。「あなたが大人になるくらい時が経ったのね」。
●5月21日は、『東京物語』。「私はずるい女ですから」。
●6月2日は、『カサブランカ』。「『君の瞳に乾杯』」。
●6月3日は、『市民ケーン』。「どれだけ多くの人が私を知っていても、私は孤独だ」。

●8月6日は、『この世界の片隅に』。「『ありがとう。この世界の片隅に、うちを見つけてくれて』」。
●8月31日は、『ひまわり』。「『あの時僕は死んだ そして別人に あれほど 死を間近にすると人間は感情さえ変わってしまう』」。
●9月1日は、『太陽がいっぱい』。「なんて太陽がいっぱいなんだ。最高の気分だよ」。
●9月20日は、『山猫』。「私は、新旧二つの世界を行き来する不幸な存在だ」。

●10月20日は、『天使にラブ・ソングを・・・』。「どんな人生も、素晴らしい」。
●10月31日は、『E.T.』。「僕が君を守るよ」。
●12月5日は、『プラダを着た悪魔』。「あなたはどうしたいの? 自分のために決断しなさい」。
●12月10日は、『プリティ・ウーマン』。「ここはハリウッド。夢を見るための場所だ」。

●1月7日は、『オリエント急行殺人事件』。「本物だけが、偽物を知っています」。
●1月12日は、『華麗なるギャツビー』。「『挨拶が遅れたね 友よ 僕がギャツビーだ』」。
●1月24日は、『カティンの森』。「ただひたすらに、帰りを待っていた――」。
●1月27日は、『シンドラーのリスト』。「そのリストに載っているのは、命だ」。

同時に世界旅行が楽しめる、洒落た映画ガイドブックです。