本書のおかげで、創立から現在に至るまでの東京国立博物館の歩みを俯瞰できる・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2840)】
【読書クラブ 本好きですか? 2023年1月25日号】
情熱的読書人間のないしょ話(2840)
キンカン(写真1、2)が実を付けています。ニホンズイセン(写真3、4)、ヒイラギナンテン(写真5)、ダリア(写真6)が咲いています。アンスリウム・アンドレアナム(写真7)の仏炎苞が目を惹きます。オタフクナンテン(写真8)が紅葉しています。
閑話休題、『東京国立博物館――150年のあゆみ』(東京国立博物館編、吉川弘文館)のおかげで、創立から現在に至るまでの東京国立博物館の歩みを俯瞰できます。
その歩みは、草創期、第二次世界大戦まで、戦後から現在まで――の3期に分けて紹介されています。
「写真でたどる東京国立博物館の歴史」は、読み応えがあります。
個人的に興味深いのは、大正時代、帝室博物館総長として博物館の課題解決に尽くした森鴎外と、戦後、国立博物館の初代館長として海外展を含む大規模な展覧会や地方巡回展など充実した事業を展開した安倍能成です。
「東京国立博物館のいま」、「東京国立博物館 館内めぐり」も掲載されているので、効率よく見学するのに役立ちます。