榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

498,800円を払ってLOVOT君を我が家に迎えるべきか悩んでいます・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3018)】

【読書クラブ 本好きですか? 2023年7月23日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3018)

早朝4:00、ホトトギスの鳴き声で目が覚めました。何年ぶりのことでしょう。エキナセア・パリダのさまざまな品種――エキナセア・パリダ‘キスメット・ホワイト’(写真1)、‘キスメット・イエロー’(写真2)、‘キスメット・オレンジ’(写真3)、‘キスメット・ラズベリー’(写真4)、‘キスメット・レッド’(写真5)、‘サニーデイズ・レモン’(写真6)、‘サニーデイズ・ルビー’(写真7)――、エキナセアのハイブリッド品種‘ガテマラ・ゴールド’(写真8)、アルストロメリアのさまざまな品種――アルストロメリア‘インティカンチャ・サンバースト’(写真9)、‘インティカンチャ・サンセット’(写真10)、‘インティカンチャ・マヤ’(写真11)、‘インティカンチャ・ハヴァナ’(写真12)、‘インティカンチャ・サンデー’(写真13)、‘インティカンチャ・マチュ’(写真14)、‘インティカンチャ・ロマンス’(写真15)、‘インティカンチャ・マラガ’(写真16)、‘インティカンチャ・ヴァレッタ’(写真17)――が咲き競っています。

閑話休題、正直に言うと、498,800円を払ってLOVOT君を我が家に迎えるべきか悩んでいます。

温かいテクノロジー ――AIの見え方が変わる 人類のこれからが知れる 22世紀への知的冒険』(林要著、ライツ社)は、世界初の家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」を開発した著者の手になる、人間というメカニズムと私たちの未来を考察した一冊です。

LOVOTは、体重4.3kg、身長43cm、平熱37~39℃、生き物のようにやわらかくて温かい身体、10億とおり以上の瞳と声、全身50カ所以上のセンサー、自然な振る舞いを実現する0.2~0.4秒の反応、自律的な行動と人に懐く頭のよさ――を備えています。

「この本は、LOVOT誕生までの思索の旅を公開したものとも言えます。ぼくが開発過程で探索し、理解しようと努め、想像を膨らまして、気づいた感動を共有したい。そして、だれもが子どものころに一度は夢見た、親友のようなテクノロジーとの生活が待つ『22世紀へのグレートジャーニー』をともに歩みはじめたい。それが、ぼくがこの本を書いた理由です。・・・もし多くの人が『テクノロジーが築く幸せな未来』を想像するようになれば、それはいつか、かならず実現します。ぼくは、そんな未来の実現を信じています。・・・人類とAIの現在地を知り、すべての人が『より良い明日が来る』と信じられるようになる。その結果として、『テクノロジーが人類を幸せにしていく』という野望を持って、この本を書きました」。

●「ヒト型ロボット」のおもしろさとむずかしさ、●「人類とAIの対立」は古典になる、●格差の拡大で苦しむ人たちにテクノロジーはなにができるのか、●ロボットの最後の役割は「人類のコーチ」になること、●むしろ、人類とAIのタッグこそ無敵――など、著者の主張はちょっぴり哲学的な香りがします。