自分の心の奥のどす黒い情念に衝き動かされそうになった時、読むべき作品・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3296)】
【読書の森 2024年4月20日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3296)
植物観察会に参加しました。キンラン(写真1、2)、ギンラン(写真3)、ウラシマソウ(写真4)、マムシグサ(写真5)、ジュウニヒトエ(写真6)、カキドオシ(写真7)、コゴメイヌノフグリ(写真8、9)、タチツボスミレ(写真10)、アメリカスミレサイシン(写真11)、ウワミズザクラ(写真12~14)、ヤマグワあるいはマグワ(写真15)、ニガキ(写真16)を観察することができました。ベニシジミ(写真17、18)、アゲハ(写真19)をカメラに収めました。ガビチョウの囀りが聞こえました。因みに、本日の歩数は14,349でした。
閑話休題、書斎の書棚から引っ張り出してきた『ジーキル博士とハイド氏』(ロバート・ルイス・スティーヴンソン著、田中西二郎訳、新潮文庫)を数十年ぶりに再読して、以前とは異なる印象を受けました。
医学、法学の博士号を持つ高潔な紳士ジーキルの家に、いつの頃からか、ハイドと名乗る、人をむかむかとさせる顔の小男が出入りするようになりました。そのハイドは遂に殺人事件まで引き起こします。一方、ジーキルは行方が知れなくなってしまいます。はて?
自分の心の奥のどす黒い情念に衝き動かされそうになった時、読むべき作品――これが、私の偽らざる読後感です。