老人脳を遠ざける方法とは・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3359)】
2024年6月25日まで千葉・流山市生涯学習センターで開催中の「松尾次郎と流亭写楽展」を見学しました。私の写真の師ともいうべき松尾次郎さんの作品(写真2~5)から刺激を受けました。
閑話休題、『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(西剛志著、アスコム)は、79歳の私にとって大変勉強になりました。
著者は、周りが気にならなくなる、記憶が曖昧になる、同じ主張を繰り返す、感情的になる――こういう行動を知らず知らずにとってしまう脳の老化現象を「老人脳」と呼んでいます。
一方、80代や90代になってもどんどん新しいことに挑戦し、元気に前向きに若々しく生きている人を「スーパーエイジャー」と呼んでいます。
本書の結論を一言で言えば、老人脳は後天的なものであり、日々のさまざまな習慣(思考×行動)の積み重ねによって変えることができる、習慣を変えることで老人脳を遠ざけることができるということになるでしょう。
老人脳にならないための具体的な方法が示されています。
●▶笑顔を心がける ▶好きな音楽を聴く ▶体を動かす ▶好きな人の写真を見る ▶予想外の嬉しいことが起きることに参加する。
●▶夫婦で新しいことに一緒に挑戦する ▶記念日を夫婦できちんと祝う。
●▶まじめ過ぎない ▶ガンコでない ▶自分にきびし過ぎない ▶新しいことを始める。
●いくつになっても「生きがい」を持つ。
●▶散歩や通勤の道を変えてみる ▶図書館に行ってみる ▶書店に行ってみる。
●リラックスできる時間を持つ。
●趣味を多く持つ。
●今を楽しむ。
●書くことで怒りや恨みを消す。
●「自分は若い」と本気で思う。
●「ありがとう」をたくさん言う。
●友達を持つ。
「年をとっていくことには抗えないが、脳はいつまでも若々しく保てる」、「脳の神経細胞は70歳を超えても新しく生まれる」という著者の言葉に励まされました。