榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

「できる」と信じれば、人は何歳からでも伸びる・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3410)】

【読書の森 2024年8月14日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3410)

ツリガネニンジン(写真1)、キンミズヒキ(写真2)、ムラサキルエリア(学名:ルエリア・ツベロサ。写真3、4)、キツネノカミソリ(写真5)が咲いています。ミツバアケビ(写真6、7)が実を付けています。パイナップルのミルクパインという品種は、果肉が白く、甘みと酸味がほどよく美味でした(写真8~10)。

閑話休題、『住職さんは聞き上手――釈徹宗のだから世間は面白い』(釈徹宗著、晶文社)は、著者と16人との対談集です。

とりわけ興味深いのは、●いとうせいこう、●久坂部羊、●仲野徹、●坪田信貴、●小川洋子、●石川善樹――との対談です。

●いとうせいこう――「物語」の力をいま取り戻せ。

●久坂部羊――老いも死も、万能解決策は「受け入れること」。

あるがままを受け入れれば、その苦しみから解放され、肩の力も抜けて「今」を本当にやりたいことに使えるというのです。

●仲野徹――生命の仕組みを知れば、「操作の時代」も怖くない。

仲野は、がんや生活習慣病、認知症を避けるには、タバコは吸わない、食べ過ぎない、バランスよく食べる、過度な運動――が大事だと強調しています。

●坪田信貴――「できる」と信じれば、人は何歳からでも伸びる。

坪田は、思考タイプをWhy型からHow型に転換せよと説いています。Whyは過去志向、Howは未来志向だというのです。

●小川洋子――小説が描けるものは、「断片」の中の真理なのです。

●石川善樹――現代人にとっての幸福は、「集中」にヒントがある。

石川は、一心不乱にその行為に没入しているとき、人は喜びを感じるし、パフォーマンスも高くなると述べています。