和歌山カレー事件の林眞須美は無実だ!!!・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3413)】
我が家の庭師(女房)から、うちでも矮性のアサガオが咲いたわよ、との報告あり。
閑話休題、和歌山カレー事件の林眞須美は無実だ!!! 私はマスコミの報道を妄信して、眞須美が犯人だと決めつけてきたが、『和歌山カレー事件――獄中からの手紙』(林眞須美・林健治・篠田博之他著、創出版)を読んで、眞須美は無実だ、冤罪だと確信するに至りました。
「動機もない、自白もない、犯行の目撃もない、私の指紋も何も証拠がない、捜査側の警察、検察官の作りだし、証言させた膨大なる状況証拠により、それも犯行、犯罪の証明があるわけではなく、『推認できる』として『犯人だ』、それも『死刑だ』とされてしまいました」と、獄中からの手紙に眞須美が書いています。
検察側の主張を見てみましょう。①犯行に使われたヒ素と林家から検出されたヒ素が同一である、②夏祭り当日の12:20から13:00の間、眞須美が一人でカレー鍋を見張っていた、③他の者がヒ素を混入する機会はなかった、④夏祭りのカレーを林家の家族は誰も食べていない、⑤眞須美が類似の犯罪を犯している――の5つです。
弁護側はこれら全てに丁寧に反証しているが、精緻さ、合理性、説得力の点で、私は弁護側に軍配を上げます。
死刑判決を支えた東京理科大・中井泉教授のヒ素鑑定を、京都大・河合潤教授が厳しく批判しているが、中井教授の主張より河合教授の主張のほうが理に適っています。
1998年に起きた和歌山カレー事件の捜査で4通の鑑定書作成に関与し、ヒ素が付着したとされる紙コップを科警研に鑑定委嘱する際に運んだり保管したりしていた和歌山県警科捜研のN主任研究員が、2010年に起きた6事件7件の鑑定で、別事件のデータを流用した偽文書を作り、証拠を偽造したとして、証拠隠滅と有印公文書偽造・同行使に問われた人物であることが明らかにされています。
一日も早く、眞須美の再審請求が認められ、無罪が確定することを祈るや切。