街の書店大好き人間には見逃せない一冊・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3443)】
【読書の森 2024年9月16日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3443)
コゲラ(写真1、2)をカメラに収めました。コイは竜になろうと滝登りをするのか、小さな滝壺でじっと観察を続けたが、一向にその気配がありません(笑)。コイが滝壺を好むのは、餌が多いから、そして、体に付いた寄生虫を滝に当たって落とそうとしているのだろうと推測しています(写真3~5)。黄葉したカツラ(写真6、7)が芳香を漂わせています。ヤマハギ(写真8、9)が咲いています。
閑話休題、街の書店大好き人間の私にとって、『街の書店が消えてゆく――・・・書店の危機を打開する道は?』(月刊『創』編集部編、創出版)は見逃せない一冊です。
●2024年3月時点の全国の無書店市町村は27.7%と拡大している。その上、無書店ではないが書店が1軒しかない市町村は47.4%に上っている。
●2024年4月27日、東京の神田神保町に作家の今村翔吾が反撃の拠点としてのシェア型書店「ほんまる」をオープンさせた。
●大手取次を中心とした出版流通と異なる本の売り方をする独立系書店が増えている。
●「欲しいものが見つかる」アマゾンに対抗するには、「何が欲しかったのかが分かる」リアル書店の強みを生かすべきだ。「言語化できていない欲望は、本が居並ぶ空間に身をおいてこそ、気付くことができるのだ。欲望は、書店の書棚に埋め込まれた未知の世界からやって来るのである」。
●八重洲ブックセンター本店が八重洲地区再開発のために営業終了、三省堂書店神保町本店は建て替えで仮店舗営業、紀伊國屋書店新宿本店は大改装と、大型書店にも変化が訪れている。