インド映画の今を知るのに最適な一冊・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3451)】
【読書の森 2024年9月22日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3451)
コフキサルノコシカケが生えています。
閑話休題、インド映画と言えば、1998年に見た『ムトゥ 踊るマハラジャ』ぐらいしか思い浮かばない人間だが、最近のインド映画のことが知りたくなり、『飛躍するインド映画の世界』(夏目深雪編著、PICK UP PRESS)を手にしました。
「コレを観るべき! インド映画新作・注目作26本」によって、インド映画は多彩な発展を遂げていることが分かりました。
「『RRR』 とは一体何だったのか」では、大ヒット作『RRR』 について、多面的な角度から議論が交わされています。
私が驚いたのは、「インド映画界の血縁関係」です。インド映画界のスターには、映画監督や映画俳優などを親や後ろ盾に持つエリート組と、そのような背景は一切持たず、容姿と才能と野心を武器に、外部から映画産業に飛び込んで成功したアウトサイダー組があると書かれているからです。
本書の裏表紙に掲載されている女優ディーピカー・パードゥコーンの妖しい美しさに魅入られたが、「ランビール・カプールはかつて女優ディーピカー・パードゥコーンや女優カトリーナ・カイフと付き合っていたが、結婚しなかった。ディーピカーもカトリーナも時代を代表する美女であったが、血統的にはアウトサイダーであった。結局ランビールは有力なバット家の血統を持つアーリヤー・バットを人生の伴侶に選んだ」と記されています。私だったら、迷わず、ディーピカーを選ぶでしょう。