「森のような脳内図書館」が目の前に出現・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3631)】
【読書の森 2025年3月15日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3631)
千葉・流山の古間木の里山を守る活動の対象地を訪れました(写真1~4)。サシバが営巣し、ニホンアカガエルが棲息するなど生物多様性にとって大切な里山です。ニホンアカガエルの卵塊(写真5~7)をカメラに収めました。
閑話休題、『書庫をあるく――アーカイブの隠れた魅力』(南陀楼綾繁著、皓星社)は、「異常な本好き」の著者が、普段は一般利用者が入ることができない閉架書庫に足を踏み入れ、その書庫の魅力を発見して回った訪問記録です。
15の図書館が取り上げられているが。とりわけ興味深いのは、この3つです。
●東洋文庫――アジアへの理解を高めるために
東洋文庫は、モリソン書庫と岩崎書庫で構成されています。モリソン書庫はジョージ・アーネスト・モリソンの「活きたライブラリー」が基礎になっています。
3年前に訪れた東京・文京の東洋文庫ミュージアムのモリソン書庫には、思わず息を呑みました。私がブログ「榎戸誠の情熱的読書のすすめ」で目指している「森のような脳内図書館」が目の前に出現したかのような錯覚に囚われたからです(写真9、10)。
●大宅壮一文庫――「集団知」が生んだ雑誌の宝庫
ここの特色は、膨大な蔵書を最大限に利用できる検索システムが構築されている点です。
●遅筆堂文庫――小さな町に「本の海」が生まれるまで
井上ひさしの頭の中が再現されています。