紀元前に1400年も続いた世界帝国があったとは・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3679)】
【読書の森 2025年4月28日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3679)
裸眼視力1.2の撮影助手(女房)が高く飛翔するアオスジアゲハの行方を追っています(写真1)。千葉・柏の「柏の葉公園」の日本庭園内の茶店「松柏亭」で抹茶を一服(写真2~12)。ハンカチノキ(写真13~18)、ユリノキ(写真19~22)が咲いています。因みに、本日の歩数は11,471でした。
閑話休題、『アッシリア全史――都市国家から世界帝国までの1400年』(小林登志子著、中公新書)を読んで一番驚いたのは、アッシリアという国が、他に例を見ない1400年という長きに亘って続いたという事実です。
アッシリアが、紀元前2000年に小さな都市国家として誕生し、他国に隷従しつつも、シャルマネセル3世、サルゴン2世らの治世に勢力を拡大、最古の世界帝国・アッシリア帝国となるが、急速に衰微し、前609年に瓦解するまでが詳細に記されています。
アッシリアは、3期に分けることができます。
●古アッシリア時代=前2000~前1600年頃
●中アッシリア時代=前1500~前1000年頃
●新アッシリア時代=前1000~前609年
アッシリア帝国の後継者がペルシア帝国です。
21世紀になっても、アッシリア人を称する人々がいると書かれています。「この人たちと古代アッシリア人との血縁関係はよくわかっていない。キリスト教の一派で、異端とされるネストリウス派といわれた集団が現在アッシリア東方教会と呼ばれ、イラクを中心に10万人、そのほかの地域に30万人から40万人いると数えられている」。