金井美恵子中毒にならないように・・・ ・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3501)】
裸眼視力1.2の撮影助手(女房)がメジロ(写真1~4)を見つけました。ピンボケだが、カワセミの雄(写真5、6)をカメラに収めました。モミジバフウ(写真8~14)、ハナノキ(写真15)、ハナミズキ(写真16)、イロハモミジ(写真17)が紅葉しています。ユリノキ(写真18)が黄葉しています。因みに、本日の歩数は13,316でした。
閑話休題、ネット読書会「読書の森」のメンバーの高橋裕幸氏から、金井美恵子は小説だけでなくエッセイもいいですよ、金井ならではの辛辣かつ繊細な批評精神が楽しめますよと薦められた『「競争相手は馬鹿ばかり」の世界へようこそ』(金井美恵子著、講談社)を手にしました。
高橋氏の推薦どおり、どのエッセイにも辛辣かつ繊細な批評精神が横溢しています。
例えば――
●批評ではない「書評」が無数に通用していることを考えるならば、私としては、(蓮實重彦氏の)書評=万引き説を生きのびさせたいという気もするのです。・・・すでに読んでいる本の「書評」を読んで、書評の書き手が何も読めない奴であることを何度も確認することは、これはしばしばあります。
●傑作と呼ばれる「青春小説」とは、それを読んだ読者に、なんらかの形で「死」を招く作品のことであり、抑圧と欲望と絶望の「体験」をある種の不可視の底流のように共有している「犯罪」に似ています。
●書評という仕事を通して感じたことは、「本」など誰もちゃんと読む気を持っていない、ということです。べつに本なんか読んでもなんにもならないんじゃないかという実感を強く持った感じがありましたし、小説を読むことによって何を得られるかということも非常に疑問といいますか、べつに読まないでもいいんじゃないかという感じが最近はしてます。・・・実際面白くないしね。
これ以上、金井作品に浸ると、金井美恵子中毒になりそうなので、暫くは金井作品に近づかないようにしようと思っています。