幸運の掴み方とは・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3811)】
スズメ(写真1~3)、カワラヒワの若鳥(写真4~6)、キジバト(写真7~9)が水浴びをしています。因みに、本日の歩数は11,882でした。
閑話休題、『生きがいの見つけ方――生きる手ごたえをつかむ脳科学』(茂木健一郎著、PHP新書)から、生きがいについて多くのヒントを得ることができました。
●日常の中で、ふと感じる好奇心や、意味もなく気分がよくなる瞬間――「生きがい」の核心はそういうところに宿っている。曖昧で、感覚的な、生きている喜びのようなもの。生きがいとはいわば「生きている実感」である。
●極端な話をすれば、成果が上がらなくてもいい。たとえ成果が上がらなくても生きがいを持って取り組めるならば、それで満足できるのが人間なのである。
●幸運(セレンディピティ)の掴み方(3つのA)
▶まずは、行動すること(Action)。
▶そして、気づくこと(Awareness)。
▶3つ目は、受け入れること(Acceptance)。
●もう無理だと思ったときにこそ、試してほしいこと
▶「もう無理だ」と思ったときに、「ちょっと待てよ。本当に無理なのか? それとも、ただそう思い込んでいるだけなのか?」と問いかけることで、自分の思考を冷静に見直すことができる。
▶そのとき重要になるのが、「メタ認知」の力である。メタ認知とは、自分の考えや感情を客観的に観察する能力のこと。
▶メタ認知を鍛えることは、ストレス耐性を高め、適応力を向上させる。新しいことを始める際の不安や恐れを和らげる効果もある。
●脳を休ませる
▶デジタル情報を適度に遮断しつつ、DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)を活性化させる方法として、ランニングやウォーキングを勧めたい。
▶DMNとは、特定の情報処理をしていないとき、つまりぼんやりしているときに活性化する脳のネットワークのこと。このDMNが働くことで、脳は記憶の整理をしたり、新しいアイディアを生み出したりする。これが、睡眠以外で脳を休める唯一の方法である。
▶脳の中は、今までの人生でのいろいろな経験や知識が蓄積されている。脳を休めることでDMNが活性化すると、それらが整理される。さらに整理の過程で、これまで関連づけられてこなかった点と点がランダムに結びつき、新たな意味が見つかることがある。これがいわゆる「ひらめき」である。
●人の悩みのほとんどは人間関係に起因する。しかし、他人はコントロールできない。
●私は主にChatGPTを「壁打ち」として使っている。「壁打ち」は、自分が質問を投げかけ、その応答を読むことでさらに情報が蓄積され、それが脳内で熟成されて新たなアイディアが生まれるというプロセスである。生成AIはインターネット上の膨大な知識を統合し、質問に対して有益な情報を返してくれる。特に、ある事項についてバランスの取れたレヴューを得る際、生成AIはプロの中でも上位に匹敵するレヴェルの精度を持つ。
●私たちが生きていることは奇跡である。「たまたま生命が生まれる宇宙」の「たまたま星が輝いている時代」に、私たちは「たまたま生きている」。生まれた時点で、そんなもの凄い確率の上に立っている。生きているだけで、全てを持っていると言ってもいい。だから、生きることそのものを満喫しよう。それを「生きがい」と呼ぶのだ。